熊本市南区にある熊本中央病院の概要は?診療科目や取り組みについてご紹介

熊本市南区にある熊本中央病院の概要は?診療科目や取り組みについてご紹介

引っ越し先を探す際は、生活に必要な施設がどれほど揃っているかも確認することが大切です。
たとえば小さな子どもや年配の方、持病を持つ方は、家の近くに総合病院があると安心して暮らせるでしょう。
熊本市南区には約12軒の病院施設がありますが、そのなかでも熊本中央病院は20以上の診療科をもつ大きな病院です。
今回は熊本市南区へ引っ越しを検討中の方に向けて、熊本中央病院の概要や診療科目、取り組みについてご紹介します。

熊本市南区にある熊本中央病院の概要

熊本市南区にある熊本中央病院の概要

熊本中央病院は、2025年で創立74年を迎える国家公務員共済組合連合会の病院です。
はじめに、熊本中央病院の概要から確認しておきましょう。

概要①理念・運営方針・役割

熊本中央病院の理念は、「質の高い誠実な医療による地域への貢献」です。
この理念をもとに以下の運営方針を定め、さまざまな取り組みをおこなっています。

●かかりつけ医を支援し、入院を中心とした急性期医療を提供する
●患者さんを中心とした効果的で効率的な医療サービスを提供する
●医学及び医療技術の研鑽に努め、信頼される医療サービスを提供する


基本的人権と患者さんの権利および医療の倫理に基づき、最良で安全な医療を適切かつ十分に提供するとともに、次世代の医師の育成に励んでいます。
また、急性期病院である熊本中央病院では地域の先生方と連携をとり、病診連携(病院・診療所)・病病連携(病院・病院)の推進にも力を入れています。
急性期病院とは、地域の医療機関の医師などによって、より詳しい検査や入院・手術などの専門的な医療が必要と判断された患者さんに対し、適切な医療を提供することを目的とした病院です。
急性期の治療が終わって病状が安定したら、回復期治療を専門とする病院や紹介元の地域の医療機関の医師へご紹介する役割があります。

概要②沿革

熊本中央病院は、昭和26年4月に「非現業共済組合連合会 熊本共済診療所」として開設しました。
昭和27年3月に病棟を増設して全41床となり、昭和28年7月には141床、昭和61年には361床となります。
そして平成8年9月に新病院本館が完成し、翌年の1月に現在の熊本市田井島へ全面移転しました。
その後、形成外科や緩和ケア内科、脳神経外科など、徐々に診療科目を増やしていき、現在は20以上の診療科を備えています。

●所在地:熊本市南区田井島1-5-1
●アクセス方法:JR豊肥本線「南熊本駅」よりタクシーで約10分

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熊本市南区にある熊本中央病院の診療内容

熊本市南区にある熊本中央病院の診療内容

熊本中央病院では、呼吸器内科、呼吸器外科、透析アクセス科、小児科、眼科、麻酔科など約20を超える診療科を有しています。
ここからは、なかでも利用者の多い内科と外科、小児科に加えて、その他の部門と健診・人間ドックの診療内容についてご紹介します。

診療科①内科

呼吸器内科・循環器内科・消化器内科・腎臓内科・緩和ケア内科、腫瘍内科などがあります。
それぞれ専門医が常駐しており、なかでも呼吸器内科は呼吸器外科と密接な連携をとっているため、手術を含めた外科処置もスピーディーに実施することが可能です。
肺癌や肺炎、気管支喘息、COPDといった呼吸器疾患全般の治療も安心して受診・治療ができるでしょう。
さらに6ベッドのRCU(呼吸集中治療室)を併設しており、呼吸器領域の救急にも対応できるという安心感があります。

診療科②外科

一般的な外科や整形外科、呼吸器外科、乳腺・内分泌外科、心臓血管外科、脳神経外科、形成外科などがあります。
外科では鼡径ヘルニア、痔核などの治療をおこなっており、なかでも多いのが消化器疾患(胃がん、大腸がん、胆石等)です。
がんの治療では、患者さんの負担をより少なくするために創の小さな手術ができる腹腔鏡を用いた手術を多く取り入れています。
なお、熊本中央病院は日本大腸肛門病学会の指導施設、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本消化器病学会、日本がん治療認定医機構の認定施設です。
知識と経験豊富な専門医が対応しているため、病気に関する不安や疑問も安心して相談できるでしょう。

診療科③小児科

熊本中央病院の小児科は、小児専門病棟を有しており、熊本県全域の患者さんを受診しています。
6名の小児科医と一次救命処置講習を修了した小児専門看護師によって、高レベルの診療を提供しているのが特徴です。
また内科系のみならず外科、整形外科、眼科、泌尿器科、形成外科などの他科小児患者も受け入れています。
周りが15才未満小児とその親だけですので、家族も気を使わずに看病できるでしょう。

診療科④その他の部門と健診・人間ドック

内科・外科・小児科以外に、薬剤科や臨床工学科、感染対策室、栄養科、外来化学療法室なども設けています。
また検診センターも併設し、すべてのコースに特定健診の検査項目を含んだ人間ドックを実施しています。
健診センターで提供している人間ドッグは「日帰りコース」と「2日ドックコース」の2種類です。
「内臓脂肪量測定(CT)」や「心臓MRI」など高性能機器による検査をおこない、各科の専門医の画像診断のもと総合健診をおこなっています。
なお、熊本中央病院ではセカンドオピニオン外来も設置しているので、現在受けようとしている医療について十分に納得したうえで治療を受けたい方は、ぜひ利用してみてください。

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熊本県熊本市南区にある熊本中央病院の取り組み

熊本県熊本市南区にある熊本中央病院の取り組み

熊本中央病院では、患者さんが安心して治療に取り組めるよう、さまざまな取り組みをおこなっています。
どのような取り組みをおこなっているのか、具体的な内容を確認しておきましょう。

取り組み①くまちゅうがんサロン クローバー

熊本中央病院の取り組みのひとつに、「くまちゅうがんサロン クローバー」の開設があります。
ここは患者さんやそのご家族同士が、日頃なかなか言えない悩みや不安な気持ちを気軽に語り合う場です。
通院中の患者さんやご家族だけでなく、他の病院に通院・治療中の方も気軽に参加することができます。
開催形式は対面+オンラインを基本としており、毎月第2金曜日(13:00~14:30)に実施しています。

取り組み②Da Vinci手術

熊本中央病院では、2024年3月から「Da Vinci手術」の稼働を開始し、前立腺がん、直腸がん、肺がん、縦隔腫瘍を中心に各科で積極的にDa Vinci手術をおこなっています。
Da Vinci手術とは、アメリカで開発された手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を用いておこなう手術です。
出血量が少ないため輸血する例はほとんどなく、傷口が小さいことから術後の回復が早いといったメリットがあります。
また入院期間の短縮も期待できるので、術後の状態と患者さんの希望によっては早期の退院も可能です。

取り組み③市民公開講座

熊本中央病院では、市民公開講座もおこなっています。
たとえば2019年11月には乳がん、同年7月には全身血管病、2018年11月には糖尿病について講演をおこないました。
市民公開講座を実施する目的は、多くの市民に病気や健康に関する正しい知識を伝え、地域の健康意識を高めることです。
直接医療の現場に携わる方から健康管理に役立つ情報を学ぶことができるのは、滅多にない良いチャンスと言えるでしょう。
ご自身やご家族の健康のためにも、お時間をつくってぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

熊本市南区にある熊本中央病院は、循環器や呼吸器の分野に実績がある急性期病院です。
地域の方々が健康的に暮らしていけるよう、病院の理念に基づき、質の高い誠実な医療を提供しています。
これだけ大きな病院が近くにあれば、小さな子どもや年配の方がいるご家庭も、安心して過ごすことができるでしょう。


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