引っ越し先を探す際に、近隣にどのような施設があるか気にされる方は多いでしょう。
熊本市中央区には、熊本の歴史に触れて学べる総合博物館「くまもと文学・歴史館」があります。
敷地内には複数の展示室に加え、細川家の砂取邸の庭園もあり、豊かな自然をゆっくり眺めながら過ごすのもおすすめです。
そこで今回は、熊本市中央区にお引っ越しを検討中の方に向けて、くまもと文学・歴史館の概要や特徴をご紹介します。
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熊本市中央区にある「くまもと文学・歴史館」の概要
くまもと文学・歴史館は、熊本近代文学館をリニューアルする形で平成28年(2016年)に開館しました。
はじめに、くまもと文学・歴史館の概要から確認していきましょう。
くまもと文学・歴史館の歩み
熊本近代文学館がリニューアルし、平成28年(2016年)1月に誕生したのが「くまもと文学・歴史館」です。
熊本近代文学館がこれまでに収集してきた文学資料に加え、熊本県立図書館が所蔵する貴重な歴史的資料を展示しています。
敷地の隣には熊本県立図書館があり、くまもと文学・歴史館とあわせて「温知館」と呼ばれています。
これは熊本近代文学館が設立された昭和60年(1985年)に、広く県民に募ってつけられました。
「くまもとの記憶」に触れられる貴重な場所として、地元の方はもちろん、観光客や修学旅行生など年間をとおして多くの方が訪れます。
くまもと文学・歴史館の概要
くまもと文学・歴史館を構成するのは、複数の展示室と庭園(旧砂取細川邸庭園)です。
展示室は3つに分かれており、映像やパネル、マンガコーナーといった常設展示に加え、企画展も開催されています。
大きな窓からは旧熊本藩・細川家の別邸だったとされる園庭も眺められるなど、魅力と見どころが満載です。
歴史館見学で気になったことがあれば、隣接する熊本県立図書館で調べられるのも嬉しいポイントでしょう。
歴史に関するイベントやワークショショップなども定期的に開催されており、訪れる度に異なる楽しみ方ができます。
●所在地:熊本市中央区出水2丁目5番1号
●営業時間: 9時30分~17時15分
●休館日:火曜日・毎月最終金曜日・年末年始・特別整理期間(年間14日以内)
●アクセス:市電「市立体育館前」から徒歩約5分
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熊本市中央区にある「くまもと文学・歴史館」の特徴
続いて、くまもと文学・歴史館の特徴をご紹介します。
収蔵・展示資料
くまもと文学・歴史館では、熊本にゆかりのある32人の文学者たちが書いた原稿や遺品などが展示されています。
32人の文学文学者には、夏目漱石や小泉八雲、種田山頭火、徳富蘇峰・蘆花兄弟など全国的に有名な作家も含まれています。
熊本県立図書館が所蔵する約5万6千点の古文書・絵図も順次公開されており、見どころが満載です。
なお収蔵資料の一部は「くまもとデジタルギャラリー」として、デジタル化した画像をインターネットで閲覧できます。
訪問する前に作品をチェックしておくと、実際に見学したときにまた違った感じ方ができるでしょう。
映像ギャラリー
展示室3には、くまもとの文学や歴史に関する映像を自由に観覧できる「映像ギャラリー」があります。
視聴可能なコンテンツは、荒瀬ダムの記録映像、上妻博之が撮影した昔の熊本の様子などです。
そのほかドキュメンタリーなどもあり、たくさんの種類から選択できる点が魅力です。
映像だと、文字だけでは伝わりにくい当時の心境なども詳細に感じ取れるでしょう。
ワークショップ
くまもと文学・歴史館では、熊本の文学と歴史に関するさまざまなワークショップも開催されています。
たとえば俳句ワークショップでは、オリジナルの俳句創作キットを利用して俳句を作成することが可能です。
これまでに、夏目漱石展における漱石にちなんだ俳句や、江津湖展における俳句のワークショップなどが開催されてきました。
日常生活でなかなか俳句に触れることは少ないため、お子さんがいる方は古き良き日本の情景に触れる良い機会になるでしょう。
また、新春には企画展の関連イベントとして、明治発売の「不如帰歌がるた」によるかるた会も開催され、幅広い年齢層の方で賑わいました。
イベント
個性豊かなイベントが定期的に開催される点も、くまもと文学・歴史館の魅力の1つです。
とくに講演会の開催が多く、ギャラリーを見学しただけではわからない深い内容まで知ることができます。
参加費は基本無料なので、気軽に参加しやすいのも嬉しいポイントでしょう。
これまでに開催されたイベントと、今後開催予定のイベントは公式サイトで確認可能です。
参加は申し込み順のケースが多いため、イベントに興味がある方はチェックしておくと良いでしょう。
庭園(旧砂取細川邸庭園)
くまもと文学・歴史館の展示室3には「旧細川砂取邸庭園」があり、大きな窓からゆったりと鑑賞できます。
この園庭は細川家の別邸だったとされ、熊本藩10代藩主・細川斉護はこの風景を愛でながら晩年を過ごしたと伝えられています。
明治10年(1877年)の西南戦争後、砂取邸は一門の細川内膳家の邸となりますが、戦前にかけては料亭江津花壇として、多くの文人に親しまれました。
阿蘇からの伏流水が湧き出た清冽な水をたたえ、四季折々の表情を見せる風景は言葉を失うほどの美しさです。
園庭は館内から鑑賞できるため、天気を気にしなくて良いのも嬉しいところでしょう。
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熊本市中央区にある「くまもと文学・歴史館」の過去の展示会
くまもと文学・歴史館では、常設展示にくわえて企画展も開催されており、訪れるたびに違った楽しみ方ができます。
最後に、どのような企画展が開催されているのか、過去の企画を一部ご紹介いたします。
企画展「ジェーンズと熊本洋学校」
令和5年には、明治の熊本に貢献したアメリカ人教師「ジェーンズ」に関する企画展が開催されました。
ジェーンズは、明治4年に開校された熊本洋学校で、教師を務めた人物です。
読本、数学、歴史、化学、地理など多くの教科を、通訳を介さず英語と原書を用いて教えたとされています。
閉校するまでの5年間で世に送り出した子どもの数は250人にものぼり、熊本の近代化に大きな影響を与えました。
企画展「マンガ県くまもと」
熊本はマンガの県としても知られており、熊本県にゆかりのあるマンガ家は130名を超えます。
2021年には「くまもとマンガ協議会」が発足され、マンガとアニメで熊本を盛りあげようと、70を超える団体が活動しています。
そんなマンガと熊本の魅力をもっと多くの方に知ってもらおうと開催されたのが、企画展「マンガ県くまもと」です。
この展示会では、熊本県ゆかりのマンガ家を原画や書き下ろし色紙とともにご紹介し、マンガ読み放題コーナーも登場しました。
特別展「湧水と生きる ―江津湖の歴史と文学―」
地下水都市・熊本のシンボルである「江津湖」を題材にした特別展も開催されました。
この企画では、江戸時代から現代までの約400年にわたり、江津湖の湧水とともに生きた方々の歴史などをご紹介。
特別展に併せて、江津湖における俳句のワークショップやギャラリートークも開催され、訪れた方を魅了しました。
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まとめ
熊本市中央区にある「くまもと文学・歴史館」は、熊本の歴史と文化に触れられる総合博物館です。
ワークショップやイベントが定期的に開催されているので、訪れるたびに違った楽しみ方ができます。
隣には熊本県立図書館もあるので、熊本市中央区に引っ越した際は、休日にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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