熊本市にある水前寺成趣園は、大きな池を囲むように散策路がある美しい庭園です。
梅や桜、松などの木々があり、四季折々の景色を楽しめるので、自宅の近くにあると憩いの場として利用できるでしょう。
そこで今回は、熊本市にお引っ越しをご検討中の方に向けて、水前寺成趣園の概要や見どころ、園内にある出水神社などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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熊本市にある水前寺成趣園の歴史やアクセスなどの概要
熊本市の水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)は、長い歴史のある庭園です。
その始まりは江戸時代初期にさかのぼり、現在も多くの方が訪れる憩いのスポットです。
そこで、水前寺成趣園とはどのような場所なのか、歴史や園内の様子、アクセス方法などの概要をご紹介します。
熊本市にある水前寺成趣園の概要①歴史
水前寺成趣園は、桃山式の回遊式庭園であり、国の名勝・史跡に指定されています。
その起源は、寛永9年(1632年)に肥後細川家の初代忠利公が建てた御茶屋にさかのぼりますが、庭園は三代目である網利公の時代に完成しました。
成趣園という名前は、中国の詩人である陶淵明の詩に由来しています。
熊本市にある水前寺成趣園の概要②園内の様子
水前寺成趣園の美しい回遊式庭園の風景は、東海道五十三次の景勝に見立てられています。
園内の中央には、面積1万㎡の大きな池があります。
その池には真鯉や鯡鯉が泳ぎ、飛石や富士山をかたどった築山、松などの木々が織りなす四季折々の風景が楽しめます。
とくに3月下旬から4月上旬にかけては、散策路の桜が美しく咲き誇り、華やかな景色を楽しむことができます。
また、水前寺成趣園には、水前寺江津湖湧水群の1つである長寿の水や、細川家歴代をまつる出水神社、能楽殿などもあります。
30分ほどで一周できる広さなので、景色や見どころを楽しみながら散策するのにちょうど良いでしょう。
熊本市にある水前寺成趣園の概要③アクセス方法と入園料
水前寺成趣園には駐車場がございません。
周辺には有料駐車場がありますが、公共交通機関を利用しても行きやすい場所ですので、アクセス方法を事前に確認しておきましょう。
市電をご利用の場合は、水前寺公園で降りて徒歩約4分で到着します。
電車をご利用の場合は、最寄りの駅はJR豊肥本線の新水前寺駅で、駅から徒歩約10分です。
なお、水前寺成趣園への入園料は大人(16歳以上)400円、子ども(6〜15歳)200円となります。
●所在地:熊本市中央区水前寺公園8-1
●営業時間:8時30分~17時(入園16時30分まで)
●アクセス方法:市電「水前寺公園」より徒歩約4分ほか
●駐車場:なし
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熊本市にある水前寺成趣園でチェックしたい見どころ
熊本市の水前寺成趣園は、池を中心とした美しい景色を楽しめるほかにも、見どころがたくさんあります。
なかでも、とくに押さえておきたい見どころを3つご紹介します。
熊本市にある水前寺成趣園の見どころ①表参道鳥居
水前寺成趣園にはいくつかの鳥居がありますが、なかでも出水神社の表参道鳥居は大きく、見どころの1つです。
元の鳥居は1910年に建立されましたが、2016年の熊本地震で倒壊してしまいました。
そのあと、鳥居の再建工事が完了し、2021年10月に除幕式がおこなわれました。
新しい鳥居は高さ約5.5m、幅約7mで、倒壊前より小さいものの、水前寺成趣園にある鳥居のなかでは大きいものです。
なお、倒壊前の鳥居は石造りでしたが、再建時には安全を考慮して木材が使用されました。
使用された素材は、西原村にある出水神社社有林のヒノキ「南郷檜(なんごうひ)」です。
熊本地震では社殿前鳥居や北参道鳥居も損傷しましたが、現在は修復されていますので、そちらもぜひ見学してみましょう。
熊本市にある水前寺成趣園の見どころ②古今伝授の間
水前寺成就園の正門を入ってすぐ右手に、池のそばに立つ萱葺(かやぶき)の家に「古今伝授の間」があります。
この建物は約400年前に建てられ、県重要文化財に指定されています。
もともとは京都御所内にあり、細川幽斎公が皇弟である八条宮(桂宮)智仁親王に古今和歌集の奥義を伝授した場所として知られていましたが、大正元年に京都から移築されました。
2010年には大規模な修復工事がおこなわれ、現在に至っています。
古今伝授の間からは庭園の素晴らしい景色を楽しむことができ、また抹茶とお菓子をいただくこともできますので、ぜひ訪れてみてください。
熊本市にある水前寺成趣園の見どころ③長寿の水
長寿の水は、水前寺江津湖湧水群の1つです。
熊本地方は豊富な湧水に恵まれ、水の都とも呼ばれており、水前寺成趣園にも長寿の水や大きな池全体から、阿蘇火山系の伏流による湧水が湧き出しています。
市民に親しまれている長寿の水は、健康へのご利益があると言われています。
また、長寿の水の石水磐は、肥後細川家の二代目細川忠興公が「袈裟」と命名し、庭に据えて毎日観賞したと伝えられている貴重なものですので、ぜひご覧ください。
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熊本市の水前寺成趣園にある出水神社の概要や祭典
熊本市の水前寺成趣園は、出水神社があることでも知られています。
出水神社は多くのご利益があり、さまざまな祭典がおこなわれているので、水前寺成趣園を訪れた際には立ち寄りたいスポットです。
そこで、出水神社の概要やご利益についてご紹介します。
熊本市の水前寺成趣園にある出水神社の概要
出水神社の創建は、明治11年10月7日です。
御祭神は、細川藩の歴代の藩主と細川ガラシャ夫人です。
明治10年に起こった西南の役で焼け野原となった熊本の町の発展や、人々の心の安定を図るために創建されました。
第二次世界大戦の際に社殿はほとんど焼失してしまいましたが、昭和45年に御復興奉賛会が設立されて再建工事が進められ、昭和48年12月7日に完成して現在に至ります。
出水神社は商売繁盛や無病息災、縁結びのご利益があると言われており、パワースポットとしても有名です。
御朱印や御朱印帳、お守りやおみくじもあるので、気になる方はチェックしてみましょう。
出水神社では神前結婚式をおこなうこともできます。
日本の伝統を感じられる水前寺成趣園の素晴らしい景観のなかで執りおこなわれる式は、新たな門出にふさわしいものになるでしょう。
熊本市の水前寺成趣園にある出水神社の祭典
出水神社は、さまざまな祭典がおこなわれることでも知られています。
とくに有名な祭典は、水前寺成趣園の園内にある能楽殿でおこなわれる薪能です。
薪能は火を焚いて演目を演じる能楽で、平安時代中期に奈良県の興福寺で催されたのが始まりとの記録があります。
出水神社では、毎年8月の第1土曜日の夕刻におこなわれています。
真夏の夜にかがり火に照らされておこなわれる薪能は、美しく厳かであり、心に残るものでしょう。
また、出水神社では、毎年春季祭典や秋季例大祭もおこなわれます。
春季祭典や秋季例大祭の見どころは、武者姿の射手が疾走する馬にまたがり、標的に向かって矢を放つ流鏑馬です。
馬場を馬で疾走しながら、約150mの間に3本の矢を放つ様子は、スピードや細かな技を感じられる壮観な景色でしょう。
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まとめ
熊本市にある水前寺成趣園は、国の名勝・史跡に指定されている桃山式の回遊式庭園です。
大きな池を中心とした四季折々の景色を楽しめるほかにも見どころが多く、出水神社では薪能などの祭典もおこなわれます。
居住先をお探しの方は、憩いの場となる水前寺成趣園がある熊本市を、ぜひ候補の1つとしてご検討ください。
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