知的好奇心を満たすには、住まいの近くに博物館や美術館などの施設が多数あると便利です。
熊本市中央区にも、知的好奇心を満たせる記念館が多くあることをご存じですか?
今回は、熊本市中央区へのお引っ越しを検討されている方に向けて、熊本の歴史に名を残す偉人がどのような偉業を成し遂げていたのかを知ることができる、3つの記念館をご紹介します。
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熊本市中央区の記念館!重要文化財の熊本大学五高記念館
熊本大学五高記念館は、熊本市中央区の熊本大学敷地内にあります。
建物は国の重要文化財に指定され、内部には当時を復元した教室や展示室が並んでいるなど、展示資料だけでなく建物自体も楽しめる記念館です。
施設の沿革!戦前の中学校が重要文化財へ!
熊本大学五高記念館は、明治20年に開校した第五高等中学校の本館で、多くの生徒の学舎でした。
第二次世界大戦後、学制改革によって第五高等中学校としての63年の歴史に幕を閉じ、熊本大学の一部へと包括されたのです。
大学の研究室や講義室の1つとして使用されたこの記念館は、建物が赤煉瓦造りの広壮な洋風建築であったため、昭和44年8月に化学実験場、表門とともに国の重要文化財に指定されました。
平成5年には第五高等中学校であったころの資料を揃え、熊本大学五高記念館として一般公開が始まります。
当時のままに復元された教室と当時を伝える展示室
展示室には、第五高等中学校の歴代校長の写真や、当時の敷地内の様子を表すミニチュア模型など、貴重な資料が並びます。
教師陣には、あの夏目漱石や秋月胤永などの著名人が名を連ねており、どのような授業がおこなわれていたのか、資料を読んでみたくなるでしょう。
当時そのままを復元した教室は、黒板いっぱいに板書されている様子が留められていますが、天井を見ると現代らしい蛍光灯が取り付けられています。
建築当初は教室内に照明がなく、日が翳ってしまう日には、暗がりで授業がおこなわれていました。
熊本大学五高記念館へのアクセス方法と駐車場情報
熊本大学五高記念館は熊本大学の敷地内にあるため、公共交通機関でのアクセスが推奨されており、専用の駐車場はありません。
最寄り駅であるJR竜田口駅からは、産交バス・電鉄バスの交通センター行き、熊本駅行き、西部車庫行きのいずれかに乗車し、立田自然公園入口バス停を下車して、歩いて向かいます。
貸切バスのみ熊本大学の駐車場を借りられますが、2週間以上前の申請が必要で、予約ができないケースもあるようです。
●所在地:熊本県熊本市中央区黒髪2-40-1
●営業時間:午前10時〜午後4時
●休館日:毎週火曜日、年末年始、12月~2月の土日と重ならない祝日
●アクセス方法:JR竜田口駅からバス、立田自然公園入口バス停下車後、徒歩約5分
●駐車場:貸切バスのみ事前予約制
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熊本市中央区の記念館!新聞人・文化人の後藤是山記念館
後藤是山記念館は、熊本市中央区の住宅街のなかに、溢れんばかりの木々に守られるようにして建っています。
新聞人・文化人として活躍した後藤是山の人となりを垣間見ることができる記念館です。
新聞人・文化人として活躍した後藤是山の記念館
後藤是山は、明治・大正・昭和を生きた新聞人・文化人であり、与謝野晶子や徳富蘇峰などの歌人や作家たちと親交を持っていた人物です。
明治19年に大分県久住町(現・竹田市)に生まれ、九州日日新聞社に入社後、東京にある国民新聞社に派遣され、移り変わる激動の時代をその目で見てきました。
東京の国民新聞社に派遣されてからは、徳富蘇峰に直接指導を受けて、当時の著名な文化人たちと接点を持っていたようです。
時代を牽引する文化人たちに感化を受けた後藤是山は、帰郷後は文芸欄の拡充に力を尽くし、俳人や歌人、画家たちを紙面に登場させ、新たな新聞を作り出しました。
当時の趣を残す邸宅と庭!人となりが見える展示品
後藤是山記念館は、後藤是山が住んでいた家を記念館としたもので、建物から内装、庭に至るまで当時のままの趣を残しています。
庭で大きな葉を茂らせる銀杏は徳富蘇峰から贈られたものと言われており、日差しを遮る木陰は、まるで当時の情景を現代に見せているかのようです。
親交の深かった与謝野鉄幹・晶子夫妻や堅山南風、徳富蘇峰・蘆花などから送られた書簡や絵手紙などが展示されており、後藤是山の交友関係の広さを物語っています。
後藤是山記念館へのアクセス方法と駐車場情報
後藤是山記念館は住宅街のなかにあるため、駐車場は乗用車が2台停められるだけのスペースしかなく、公共交通機関でのアクセスが便利です。
熊本市電の国府駅で降り、北東方面に歩いて進むと約7分で、隣の駅の水前寺駅からも約10分で到着します。
●所在地:熊本県熊本市中央区水前寺2-6-10
●営業時間:午前9時30分〜午後4時30分
●定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
●アクセス方法:市電「国府駅」から徒歩約7分
●駐車場:あり(2台)
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熊本市中央区の記念館!ハンセン病と戦うリデル、ライト両女史記念館
熊本市中央区には、海外から来日した女性が日本のハンセン病患者のための病院設立に奔走した歴史を残す記念館があります。
ハンセン病患者救済に立ち上がった宣教師!
リデル、ライト両女史記念館は、ハンセン病患者の救済のために尽力した宣教師ハンナ・リデルと姪のエダ・ハンナ・ライトを記念して建てられました。
明治24年に宣教師として来日したハンナ・リデルは、熊本でハンセン病に苦しむ患者の姿を目にし、救済を決意します。
英国や日本の教会・政財界に寄付を募り、明治28年にハンセン病患者のための病院を設立し、院長として治療のための研究と患者の看護をおこないました。
ハンナ・リデルの死後は、その姪のエダ・ハンナ・ライトが2代目院長としてハンナの意思を引き継ぎ、真摯に患者と接します。
その後、太平洋戦争によって強制帰国となりましたが、戦争が終わってから再び日本を訪れ、エダ・ハンナ・ライトはたくさんの患者とその家族に囲まれて生涯を終えました。
ハンナ・リデルが設立した病院の一角にあった研究所が、現在のリデル、ライト両女史記念館となっています。
建物に残された両院長の想いが見える記念館
リデル、ライト両女史記念館は老人ホームの敷地内にあり、当時のままの姿を残しています。
館内には両院長が使っていた家具や日記帳、小物などがそのまま残されており、数々の展示品から彼女らの想いが垣間見えるでしょう。
戦争へ向かう時代のなかで病院を設立する難しさは想像を絶しますが、その奔走を物語る展示品を見れば、当時の病院設立・維持の苦難の一端がわかるかもしれません。
リデル、ライト両女史記念館へのアクセス方法と駐車場情報
リデル、ライト両女史記念館へは、熊本ICからは熊本市街方面に車で約30分、公共交通機関を利用する場合は、立田自然公園入口前バス停で下車後、徒歩で約7分で到着します。
大型車用の駐車スペースは1台分しかないため、駐車場を利用したい際には事前に連絡しておくとスムーズに停められます。
●所在地:熊本県熊本市中央区黒髪5-23-1
●営業時間:午前9時30分〜午後16時30分
●定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
●アクセス方法:交通センターから子飼経由、大津・武蔵丘方面行きバスに乗車し、立田自然公園入口前バス停下車後徒歩約7分/熊本インターから国道57号線を熊本市街方面へ車で約30分
●駐車場:あり(5台)
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まとめ
今回は熊本市中央区の「熊本大学五高記念館」「後藤是山記念館」「リデル、ライト両女史記念館」をご紹介いたしました。
どの記念館も熊本の歴史を窺い知れるだけでなく、長い年月を刻んだ建築から当時の雰囲気も感じることができます。
熊本の歴史を知りたいときや、建築探訪をしたいときは、今回ご紹介した3つの記念館を訪れてみてはいかがでしょうか?
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