地域を守護する氏神様を信仰するのは時代遅れだと思いながらも、古くから伝わる神事には、どこか神聖さを感じませんか?
神武天皇の神霊が下り立ったとされる上益城郡益城町の津森神宮の概要からおこなわれる行事の数々、さらには周辺の観光施設までご紹介します。
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創祀から千年以上!上益城郡益城町を守る津森神宮の概要
上益城郡益城町の豊かな田園風景と、のどかな街にぽつりと佇む古い神社にはどんな歴史が眠っているのか気になりませんか?
本宮創祀は西暦540年!津森神宮の概要をご紹介
上益城郡益城町の津森神宮は、西暦540年に神武天皇の神霊がこの地に降り立ち、神武天皇を御祭神とした神社が創祀されました。
神社に伝わるお話によると、この地はもともと海が近い土地でありましたが、神武帝の霊体出現によってたちまち森となったとの不思議なお話が残されています。
それ以来、地域は津森と呼ばれるようになり、宮所の名称にも津森の名前が使われて、現在も神社の名前は当時のままです。
本宮が置かれた位置は現在の本宮から南東の丘の上にあり、現在ではそこに影向石が残され、史跡となっています。
安土桃山時代の戦乱で燃やされてしまいましたが、重厚な楼門と丸みを帯びた狛犬に守られている現在の位置に社殿が再建されました。
見どころスポット!巨大絵馬に夜泣き貝のご利益
上益城郡益城町の津森神宮は、畳1畳半ほどもある大きな4枚の絵馬と子育てにご利益があるとされる夜泣き貝が見どころスポットです。
畳ほどの大きさがある巨大な絵馬には、伊勢神宮の内宮と外宮が大きく描かれ、その奥には伊勢湾、東海道のその先にある富士山まで描かれています。
江戸時代後期に奉納されてから長い時間が経過し、朽ちかけていた絵馬を伊勢神宮資料館の徴古館に全面協力をいただき、平成17年に絵馬修復を終えました。
津森神宮の境内には樹齢500年を超える銀杏があり、この大樹の間を手を繋いで通り抜けたカップルは、いつまでも幸せな人生を過ごせると言われています。
また、この銀杏の木には夜泣き貝と呼ばれる小さな貝が住んでおり、その貝を赤ちゃんの枕の下に置いていくと、夜泣きしなくなるとの不思議な言い伝えも見どころの1つです。
熊本空港から車で10分!津森神宮へのアクセス方法
創祀から1,400年以上もの長い歴史を誇る上益城郡益城町の津森神宮は、空港や高速道路などからのアクセスが良い立地にあります。
熊本空港、または熊本益城インターからは津森神宮まで車で約10分と、県外からいらっしゃる方にも移動の負担は軽く済むでしょう。
●所在地:熊本県上益城郡益城町寺中708
●アクセス方法:車で熊本空港または熊本益城インターより約10分、熊本県庁より約45分、バスの場合は約59分
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津森神宮の行事の数々!上益城郡益城町の子どもに人気のお祭り!
神様をお祀りする神社ですが、神様の恵みに感謝するお祭りはいつの時代も子どもに人気があり、上益城郡益城町の津森神宮でも、毎年さまざまな行事がおこなわれています。
魔除けの力を持つ行列!1年ごとに氏子地域を巡幸!
毎年10月の上旬と下旬の数日をかけて開催されるお法使祭は、神殿を持たない御神体を12ある御仮屋へお移しするお祭りです。
津森神宮の御神体は珍しく神殿を持たず、代わりに12の氏子地域に設けられた御仮屋にお住まいになられているため、1年ごとに御仮屋を遷す神事がおこなわれます。
10月の上旬に次の御仮屋にしめ縄を飾って祓い清め、御神体を遷す準備を整えたら、10月の下旬に神輿に乗せた御神体を遷して神事は終了です。
子どもたちは揃いの法被を着て、笛や太鼓を鳴らす道楽や神楽に参加するため、いつもと違う日常にワクワクしています。
見られたら幸運!20年ごとに開催される大祭!
20年ごとに繰り返されている神幸祭は、五穀豊穣・町民の健康と幸せを願い、それらを永久に忘れないようにと大切にされてきたお祭りです。
本殿から神輿を担いだ行列は総勢300人を超え、目も冴えるような青い法被や真っ白な装束など、さまざまな衣装で練り歩きます。
神輿は約2時間かけて北向古宮に到着し、そこで神事を執りおこなって本殿へと帰り、遷幸の儀と祝いの宴などがおこなわれて終了です。
前回は平成26年に開催され、随行した子どもも無事に大人へと成長し、長く続いたこの神事を次の世代へ繋げようと、お祭りの踊りを教える会などが催されています。
次の開催は今から11年後の2034年と少し先ですが、古くから受け継がれたこの行事を守る方々がいる限り、必ず開催されるでしょう。
初め良ければすべて良し!年間行事と御祈願
上益城郡益城町の津森神宮では、1年で実にさまざまな定例行事や御祈願が執りおこなわれていますが、初め良ければすべて良しと、1年の始まりをもっとも大切にしています。
元旦は人や仕事の縁を結ぶ大切な日とされ、前日の大晦日の夜から多くの参拝者が集まり、1年の始まりの朝日を一緒に眺める喜びに浸るのです。
9月中旬にはお法使祭で使われるしめ縄が氏子崇敬会の主催で作られるのですが、この作成の様子は公開されており、自由に見学できます。
さらに、折々の御祈願も随時受け付けており、安産祈願の着帯の祝いや学業成就の入学卒業の祝いなど、子どもの健やかな成長を祈願する行事も盛りだくさんです。
そのほかにも地鎮祭、交通安全、神棚祈願、家祓いなどの出張御祈願も受け付けているため、人生に必要な神頼みはすべて津森神宮で揃うでしょう。
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津森神宮周辺の上益城郡益城町の施設をご紹介
津森神宮は熊本空港から車で10分と近く、熊本市にも隣接する上益城郡益城町のほぼ中央に位置する神社です。
現代的な街並みのなかには、手付かずの自然や豊かな田園風景が広がっていますが、周辺には上益城郡益城町ならではの見どころ施設があります。
近代日本の女子教育に尽力した四婦人を讃える施設
津森神宮から県道28号線を北東方面に進んで行くと見えてくるのは、近代日本における女子教育と女性の地位向上に尽力した4人の女性の記念館です。
四賢婦人記念館と呼ばれるこの施設は、現在の男女共同参画社会の礎を築いた矢嶋家の4姉妹を「四賢婦人」と呼び、生家を記念館としました。
熊本における女子教育の先駆者の竹崎順子、近代日本の言論人の徳富蘇峰の母である徳富久子、幕末の思想家で明治新政府の参与の横井小楠の妻の横井つせ子、婦人解放運動に尽力した矢嶋楫子です。
入館料は大人200円・中学生以下100円で見学ができ、日本の歴史を支えてきた女性たちの生い立ちや活動を垣間見れます。
開放された豊かな潮井水源!夏でもひんやり!
四賢婦人記念館と隣り合う位置にある潮井水源は、濃い緑の木々に覆われた山の中にあり、地域の生活用水を支える豊かな水源です。
周辺には梅雨に花開く紫陽花があり、夏になるほど濃い緑が生き生きとする様子が伺える潮井水源は、立ち寄りやすいようにと公園が整備されています。
その奥にはこの水源を奉る潮井神社があり、その起源は約600年以上も昔の室町時代末期とされるほど古い神社です。
水源は常時開放されているため、マナーを守ればいつでもどなたでも、熊本の大地から湧き出る豊かな水を汲み上げられます。
研究開発・人材育成の施設!テクノポリスセンター
これからの産業を支える最新技術の開発から、未来を担う人材の育成など総合的な発展を計画したテクノポリス計画の一環として建てられたのが、テクノポリスセンターです。
津森神宮から北へ、熊本空港からすぐのところにあるテクノポリスセンターは、今やさまざまな企業が周辺に立ち並ぶようになりました。
施設内部はどなたでも気軽に見学できるよう整備されているため、さまざまな最新技術に見て触れて楽しめます。
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まとめ
古くからの歴史や神事を守り抜き、地域の発展と守護を担ってきた上益城郡益城町の津森神宮は、一見の価値のある神社です。
周辺にある観光施設も見どころ満載で、この地に住まいを構えれば、豊かな自然との共存を楽しめるでしょう。
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