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熊本市中央区の熊本大学病院についてその概要や診療科などのご紹介

熊本市中央区の熊本大学病院についてその概要や診療科などのご紹介

熊本市中央区にある熊本大学病院は市内を流れる白川沿いにあり、県内の医療の発展に大きな役割を担っている大きな病院です。
住まいを探すうえで、このような大きな病院が近くにあるのは安心の面で重要なポイントともなります。
ではこの熊本大学病院について、その概要や各診療科、そして特徴などについてご紹介します。

熊本市中央区にある熊本大学病院の概要について

熊本市中央区にある熊本大学病院の概要について

概要としてまず、熊本市中央区の熊本大学病院の理念は、高度な医療安全管理のもとで、患者本位の治療を実践して、医学の発展や医療人の育成に努め、さらに地域貢献も目指すといったものです。
その理念を体現するための方針としてまず挙げているのが、高度な医療安全管理体制による安全安心で質の高い医療サービスの提供です。
次に患者の希望や期待、また要求を尊重したうえで、それをどう医療へ生かしていくのか、あくまでも患者本位での治療が大前提としてこの方針を掲げています。
また先進医療の開発と推進に努めると同時に、それに携わる優れた医療人の育成にも力を注いでいて、熊本県の医療の発展に注力している姿がここからうかがえるわけです。
そして医療を通じた地域社会への貢献、また熊本大震災での経験を生かし、医療施設として震災時の防災拠点としての役割をも担う決意を持っているのです。
次に熊本大学病院の沿革についてですが、始まりは1756年に当時の藩主である細川重賢候が再春館を建てたところまでさかのぼります。
そして1870年の藩立病院設立、その翌年には官立医学校兼病院、1875年に下町通りに移り通町病院として、名称も場所も移り変わりながらも存続していきました。
その後、西南戦争の戦火を逃れて病院を本山に移し、北岡には仮病院の開設と、戦争に負けない強い意志を持って病院を続けていきます。
その甲斐あって、1878年には手取本町に病院が建築され県立医学校として再興となり、翌年には医学校の附属となり、歴史をつないでいくわけです。
このように紆余曲折を経ながらも信念を貫き通し、昭和4年に熊本医科大学が創立されたのを機にこの大学の附属病院となったわけです。
1949年には国立学校設置法が施行され、それに伴い病院名が熊本大学医学部付属病院となり各診療科が次々に設置され、2019年に今の名称である熊本大学病院に変更されました。
最後に熊本大学病院の環境整備ですが、病院の方針のなかで述べたように、こちらの病院は防災拠点の形成を進めています。
そこで1999年から東西病棟・中央診療棟などの再開発整備をおこなってきましたが、2021年の屋外環境整備工事終了で全事業がここに完了したのです。
この事業の完了により防災設備の更新がおこなわれ、防災体制や防災機能が強化され、とくに防災広場ゾーンは災害時の防災広場として利用が可能となっています。

●所在地:熊本県熊本市中央区本庄1-1-1
●診療時間:初診8:30~11:00、再診8:30~16:00、外来診療棟開扉7:30~、自動再来受付機8:05~、窓口8:30~
●休診日:土曜・日曜・祝日・振替休日・年末年始
●アクセス:『熊本駅前』からバスを利用する場合、熊本都市バス 第一環状線【O2-0】もしくは中央環状線【O3-0】【O3-1】、熊本駅保田窪線【H4-1】、熊本駅県庁線【K6-0】に乗車

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熊本市中央区の熊本大学病院の各診療科について

熊本市中央区の熊本大学病院の各診療科について

熊本大学病院の診療科は内科部門・外科部門・成育医療部門・感覚/運動部・放射線診療部門・脳/神経/精神部門の各部門に属し、専門医が常に在籍して診療をおこなっています。
これらの部門のほかにも中央診療施設等や院内措置の診療支援センター、慢性疼痛診療システム均てん化等事業と各部などもあり、総力を挙げて医療に取り組んでいるわけです。
それぞれの診療科ですが、まず内科部門には喘息や血痰の診療に取り組む呼吸器内科、食道から大腸までを診る消化器内科や脳神経内科などがあります。
外科部門としては冠動脈バイパス手術を手掛ける心臓血管外科、肺がん手術を含め年間300例以上の手術をおこなっている呼吸器外科が代表的な診療科です。
成育医療部門には小児科と産科があり、小児科では筋ジストロフィーや先天性筋疾患、精神・運動発達障害など小児難病について診断と治療をおこなっています。
産科では妊娠から分娩までの周産期医療はもちろん、不妊症に対する人工授精などの生殖医療もおこなっていて、婦人科とともに女性に対しての総合的な診療が特徴です。
感覚・運動部門では運動器の治療をおこなう整形外科や、難治性のアトピー性皮膚炎に対応した皮膚科、白内障手術などをおこなう眼科などの感覚系の診療科が集まっています。
放射線診療部門には、さまざまな疾患の画像診断をおこなう画像診断・治療科と高エネルギーX線照射装置を用いた放射線治療が特徴の放射線治療科があります。
そしてうつ病などの気分障害や認知症などを診療する神経精神科や、脳神経外科、そしてペインクリニックを含めた麻酔科が所属しているのが脳・精神・神経部門です。

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熊本市中央区の熊本大学病院の特徴について

熊本市中央区の熊本大学病院の特徴について

熊本大学病院の特徴の1つとして、質の高い医療の提供がありますが、そのために必要な医療従事者の確保と臨床的能力の向上に関してとくに力を入れています。
医療従事者の育成については、卒前教育とともに卒後臨床研修をおこない、さらにそれ以降も生涯教育の面で大きな役割を果たしています。
この卒後臨床研修は熊本大学病院が中心となり、他の病院と連携しながらさまざまな現場で幅広く研修をおこない、自身の適性やキャリアパスを考えるプログラムが特徴といえます。
このプログラムの目標は医学や医療が社会に対して果たすべき役割の認識や、一般診療において多くの負傷や疾病に対応できるようになるための基本的な診療能力の体得です。
卒後臨床研修プログラムの内容としては、熊本大学での1年間の研修プラス他の病院や施設での研修で、最長で2年間となり、研修先は必修研修の内容に応じて選択します。
また熊本大学病院では助成金による研究や活動も積極的におこなっていて、たとえば手術室でのVR技術を利用した教育の構築があります。
このVR技術の導入により、ハイレベルな技術とスピードが求められる心臓血管外科手術を担当する看護師のモチベーションと貢献度に成果が見られるようになりました。
ほかにも全入院患者の不眠やせん妄に対するポケットマニュアルの作成に助成金が使われ、これにより各部署の連携が強化され、より良い治療とケアの実践が期待されます。
こういった医療助成金は令和4年度においては合計5件で助成金の総額が168.5万円、令和5年度では合計4件で総額170万円となっています。
熊本大学病院の特徴として最後に挙げるのは、マンスフェルト賞についてで、これは熊本大学所属で医師免許取得5年以内の医師を対象とした顕彰です。
熊本県出身で近代日本医学の父として知られる北里柴三郎の記念イヤー2024の一環として設けられ、将来の医師の育成に対しての一助となるのを目的としています。

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まとめ

熊本市中央区にある熊本大学病院はさかのぼると1756年の再春館にまでたどり着くのです。
そこから歴史を刻み、現在は大病院として地域に安心を届ける存在になっています。
そしてその存在を支えているのが、優れた医療従事者を育成しようとするそのぶれない姿勢で、常に時代の先を見据えた運営をおこなっています。


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